妊娠と歯科
- 2022年1月24日
- お知らせ
妊娠中の歯科治療
妊娠中の歯科治療は、お腹のお子さんに影響があると思っている方もおられますが、時期に注意すれば歯を抜くことも可能です。
逆に虫歯で痛くて眠れない、食事ができない、イライラするなどの症状が続けば胎教にも良くありません。
妊娠初期(1〜4ヶ月)
過度の緊張や長時間にわたる治療は避け、応急処置にとどめます。
妊娠中期(5〜7ヶ月)
ほとんどの方が問題なく治療できます。
妊娠後期(8〜10ヶ月)
母体に負担がかかるため、緊急を要しない限り応急処置のみを行います。
麻酔
急性症状で重症化を招く場合や外科処置を行う上で、局所麻酔が必要となる場合があります。
歯科の麻酔薬は無痛分娩に使われるもので、体内に入ると肝臓などで分解され、尿と共に排泄されます。麻酔薬が胎盤を通過することがないため、妊娠中の方でも安全です。
レントゲン
歯科のレントゲン写真は、顎や歯の周辺を撮影するため、直接お腹にX線が当たることはありません。レントゲン写真をとる必要がある場合は、防護エプロンを着用して腹部を保護すれば、被曝量は限りなくゼロになるため、赤ちゃんへの影響はないとされています。
お薬
抗生物質は、妊娠8週以内では使用しません。
鎮痛薬は、痛みによる精神的ストレスがある場合、比較的安全なものを使用します。
いずれも適切や時期や分量を十分に考慮し薬剤師と相談して処方します。
妊娠性歯肉炎
妊娠中は女性ホルモンの関係で歯肉炎にかかりやすいと言われています。
ただ基本的には歯垢が残存しない清潔なお口の中では起こらないか、起こっても軽度ですみます。
妊娠中は特に気をつけて歯磨きをしましょう。
歯周病と低体重児
歯周病になっている場合、炎症が血液にのって全身にまわり、低体重児や早産のリスクがあるとも言われています。
当院では女医も在籍しております。
妊娠中だけど歯が痛い、歯磨きすると血が出る、お口のお掃除なかなか行けていないな、など気になることがありましたらお気軽にご来院ください。
また出産後はなかなか自分の時間がとれず通院も大変になります。
お口の中を綺麗にしてお腹の赤ちゃんを迎えましょう!