くさび状欠損
- 2022年6月17日
- お知らせ
くさび状欠損とは歯の根本が削れている状態をいいます。
くさび状にえぐられたようになるため、このように呼ばれています。
冷たいものがしみたりすることがあるので、虫歯かな?と思うかもしれませんが虫歯ではありません。
原因としては2つ考えられます。
まず1つ目は過剰なブラッシングです!
歯の表面はエナメル質という非常に硬い組織で覆われていますが歯の根本はそのエナメル質が薄くなっているため、そこを歯ブラシで強く擦ると削れてきてしまいます。
そのため冷たいものがしみたり、ひどい場合は歯の神経まで炎症が広がって神経をとらないといけない場合もあります。
歯ブラシを握るように持ってしまうと強い力がかかってしまうので、鉛筆のように持ってやさしい力で磨くと良いです。
また研磨剤の入ってない歯磨き粉や知覚過敏予防の歯磨き粉もおすすめです。
2つ目の原因は食いしばりや歯ぎしりです。
食いしばりや歯ぎしりをすると歯の根本に力がかかり、歯質が崩壊してくさび状欠損ができます。
くさび状欠損の治療は知覚過敏予防のお薬を塗ったり、歯が欠けている部分にレジンというプラスチックの樹脂を埋めます。
食いしばりや歯ぎしりをしている人は噛み合わせの調整をしたり、ナイトガードを就寝時に装着して歯にかかる力をコントロールする必要があります。
くさび状欠損は虫歯ではありませんが、そのままにしておくとしみがひどくなったり神経まで症状が及ぶことがあるので早めの治療が肝心です。